高座結御子神社
 
熱田区高蔵町に鎮座し、尾張氏の祖先である高倉下命(たかくらじのみこと)をお祀りしています。殊に、子育ての神、こどもをお守り下さる神としての信仰が厚く、4月2・3日の幼児成育祈願祭、6月1日の例祭には、数千の人々が子供を連れておまいりします。また、境内にお祀りしている御井社(みいしゃ)の井戸を覗くと、「カンシャクの虫封じ」になるという信仰があり、これは俗に「高座の井戸のぞき」といって夏の土用の入の日におまいりが多く、全国に広く知られています。
正門より本殿をのぞむ。
尾張造りを原型にした本殿
高座の杜へ続く西門

珍しい鹿子の木
県指定保護の神木
高座の杜の主(?)のチャボ

御井社・社前の御井

 子供にこの井戸を覗かせると「虫封じ」の霊験があるとの信仰がよく知られ、祭礼毎に「井戸覗き」の群集が列を作るらしい。

高座の杜・参道

尾張連浜主歌碑

 浜主は熱田神宮の社家で、仁明天皇の承和12年(845)正月、113歳の高齢をもって清涼殿において和風長寿楽を舞って御嘉賞を賜った。その時に「翁とて侘やは居らむ草も木も栄ゆる時に出でて舞ひてむ」と詠じ答えたと伝える。

太閤出世稲荷

 秀吉の出世を祈願したといわれる稲荷。商売繁盛を願う人々のかかさぬ参拝がある。また、境内には奉献の朱鳥居が多数建ち並んでいる。

高蔵貝塚・古墳群跡
弥生中期の有彩立壷や彩文土器が出土し、彫刻のある馬骨、歯などが発掘され、古代の馬の存在について参考になる考古学研究上貴重な貝塚として有名。高蔵古墳群は15メートル級の古墳が4基あり、径16メートル・丸石組中に高杯・五体の人骨・金環・直刀があり、1300年程度前と推定されるものでしたが、今は児童遊園地となって、その面影はありません。

金山周辺