柳田国男の「遠野物語」は、遠野出身の佐々木喜善から聞いた民話をまとめたもの。山口地区は馬子を生業とする人が多く、自然と各地の話が持ち込まれ語り継がれた。
遠野散歩 かっぱ淵・山口の水車
2003年4月29日:かっぱ淵は娘のリクエスト。常堅寺の裏手にあたる。山門には特有の木偶仁王様、角のある狛犬、さらに頭が皿状にくぼんだ狛犬には笑ってしまいます。
寺の裏手は、周辺が畑になっており、変哲も無い小川ですがここに「かっぱ」が大勢いるらしい。昔、寺が火事になったとき、小川に住んでいた「かっぱ」が火消しをしたことから祀られるようになった。裏手は安倍貞任一族の住居跡。
山口の水車」:なんともメルヘンチックで絵になる風景でした。裏手の小高い山林は「デンデラ野」ここは60歳になった村人が捨てられた山。炊事の用意や子守もできなくなった老人は、生産者として認められず、捨てられた。昭和初期までのわが国では、厳しい自然環境と痩せ地で暮らす地方では間引き、子売りは習慣で、生き残る人々の生活を支えた。
福泉寺:さくらの名所ということで寄り道。水芭蕉、五重塔、さくら越しに遠野の町が見える。