新ゴボウは5月から初夏にかけて出回る。ゴボウの香りがし、やわらかく煮ることができるので、お年寄りにもよろこばれる。ゴボウの皮を全てそぐのではなく、たわしでこすり土を取り除く程度でもよい。ながさ5cm程度に切り、厚さ2mmの短冊切りにし、幅2mmのマッチ棒状にし、水につけてアクとる。ニンジンも同様の大きさにきる。ゴボウとニンジンの割合は5:1ていど、あまりニンジンを多くしない。
ごまはフライパンでいり香りを出したあと大まかにする。鍋にごま油を熱して、よく水をきったゴボウをいれ、そのあとニンジンもいれて、全体に油がなじむように炒める。だしと砂糖・酒をいれて5分ほど煮込む。汁が半分ていどになったらミリンと醤油を鍋横から回し入れる。はしで混ぜながら汁気が無くなるまで炒め煮して、全体に照りとつやが出たら、ごま混ぜて出来上がり。
ゴボウのかおりは皮にあるので、皮を全部そぎ取らないほうがよい。また、あまり煮すぎるとゴボウの歯ごたえがなくなるので、好みでかたさを見ながら煮しめると、冷めてからもおいしく食べられる。 キンピラのポイントは冷めても歯ごたえがあること。最初によくごま油となじませ、水分をぬくのが大切。汁気がなくなり充分照りとつやをだすよう炒めるのもポイント。