丹生官省符神社・正遷宮奉祝祭
今年は20年ごとの正遷宮で、2002年10月26・27日に奉祝祭が行われました。お社は補修、化粧直しでとても華美で、丹生の名にふさわしく朱赤に塗られ、威厳がたかまりました。
26日:関係者の榊奉納、浦安の舞奉納、お白石神事、伊勢神楽奉納、餅まき
27日:浦安の舞奉納、カラオケ大会、餅まき、神輿渡御の神事
丹生官省符神社・正遷宮奉祝祭2002年10月26日
丹生とは水銀朱(硫化水銀)のことで、発掘される古墳に必ず発見される魔よけの意味を持つとされる朱色の物質です。縄文の古来より朱色はきわだった嗜好色で、特に水銀は、金銀精製、金メッキの必需品でもあり、とても貴重な産物でした。
丹生の産地は、ニフ・ニホの地名で各地に分布していまが、日本全国の丹生神社の半数以上が和歌山県一県に集中し、その和歌山県下で、鎮座密度の最も高いのが紀伊丹生川流域です。(丹生の研究家、松田寿男氏の調査)ここから西の天野には全国の丹生神社の総本社格の丹生都比売神社があり、神輿渡御の神事の記録が残っています。

丹生神社は慈尊院(弘法大師の母親の庵)の山上に鎮座し、高野町石道の登り口でもあります。当日は高野山でご開帳と俳句の会(富士真奈美氏)があり、ハイカーがとても多かった。
新装なった丹生神社とお白石神事(お社の廻りを白石で葺く)