旬を賞味する「ちらし」   

夏ちらし 

鰻の蒲焼    1本       かんぴょう   20g
小鯛の笹漬   8枚       干し椎茸   中6枚
このしろ酢漬  4枚       ちくわ     2本
生ホタテ     4個       油揚げ     4枚
エビ       4匹        卵       3個
米  5合    焼のり  適量
木の芽  適宜

合わせ酢  酢 2/3カップ  砂糖 大さじ4  塩 小さじ2 
具の煮汁  椎茸もどし汁  1カップ 
       砂糖・酒・醤油・味醂  各大さじ3
マリネ    酢・水 大さじ2 サラダ油 大さじ1 塩 小さじ1

夏の昼下がり食欲がなくなる時、甘酢のきいた散らしずしは結構おいしいものです。日曜など家族そろって、みなで楽しく料理するのもいいものです。散らしを冷蔵庫に入れてしまっては、ご飯がかたくなるし、外だと気温が上がって生ものは心配です。こんな夏の時期には、生ものはさけて蒲焼や酢で締めたものを上にのせ、ご飯にまぜるものは少々濃口に煮たものを使うと安心です。しかしやはり作った日に食べるのが原則です。
かんぴょうは1cm長さに切り、水にもどす。干し椎茸も水にもどして細切り、油揚げも細切り、竹輪は2mm程度の輪切りにし、干し椎茸のもどし汁で甘辛に煮ます。


ご飯はいつもより少しかため、甘酢をふりかけて、しゃもじで切るように混ぜ合わせます。酢が混ざったら、煮たものも煮汁と一緒に混ぜ合わせ冷ましておきます。鰻・小鯛・このしろはスーパーなどで市販品を買い、2cm幅のそぎぎりします。エビや生ホタテはマリネにします。エビは殻のまま背わたをとり、2〜3分ボイルして殻をとり二枚に切り分けてからホタテとともにマリネ液に1時間ほど漬け込みます。ホタテも二枚に薄く切り分けます。卵はフライパンで薄焼きにし、細切りにします。あとはすし飯を重箱か皿に盛り金糸玉子を散し、具を適当ののせて焼き海苔と木の芽を散らせば出来上がり。


散し料理のポイントはあまり手間ひまかけると、作るのがいやになるのでなるべく市販品を利用する。案外いなりずしや海苔巻より簡単で、具にきまりはないので、いろいろアイデアを考えて作ると楽しいし、少なく作るのも多く作るのも手間は一緒だから、来客時など便利で作り置きができ料理に時間がとられないので、お客との会話にゆとりができる。