筑前煮I(六人前)

ちくぜん煮は誰でもできる昔ながらの煮物、されど一流料理人も心してつくるソウザイのなかでも最もむつかしい料理です。一般的な作りかたと冷凍野菜を使ったかんたんな作りかた2例を紹介します。あなたのご家庭向きを試してください。
鶏もも肉       200g
ゴボウ        1本
ニンジン       1本 
レンコン       一節(長さ10cm程度)
サトイモ       6個
干しシイタケ     6枚
コンニャク      1丁
きぬさや       6個


だし(粉末だしでも可) カップ 2 
砂糖       大さじ 2
醤油       カップ 1/4
酒        カップ 1/4
ミリン      カップ 1/4
たまりしょうゆ  大さじ 1

鶏肉は4cm角に切る、少し大きめが見ばえがよい。サトイモは3つぐらいに大
きさをそろえて切る。ゴボウは洗ってたわしで皮をこすって乱切りし、水に放し
てアクぬきする。ニンジン・レンコンも皮をむいて乱切り、レンコンは酢水に放
ってアクを抜く。干しシイタケは水にもどし、3cm幅にそぎ切りにする。コン
ニャクはゆでて手でちぎる。
筑前煮にかぎらず煮物の材料はみな大きさを同じくらいにする事が下ごしらえの
こつ。

鶏肉は皮をとり湯で霜降りにしておく。鍋にサラダ油とごま油を熱し、コンニャク・野菜と鶏肉を炒める。煮汁の材料を加えアクをとり、落しぶたをして中火で煮汁が少なくなるまで一気に煮て、鍋かえしをするが、鍋返しがむつかしい場合はしゃもじで静かにまぜる。
サトイモなど煮くずれしないように注意。最後に溜り醤油を香りと色つけにふりかける。汁気が無くなるまで味をふくませる。器にとって、ゆでた絹さやのせん切りをのせる。

落しぶたをして中火で最初は混ぜ合わせないで、汁気が少なくなるまで一気に煮るのが煮物一般のこつ。煮物はなべに入れてだし汁と調味料を入れたらあとは火にまかせて、最後に混ぜ合わせる。煮物はつくり置きができるからひまな時間に用意し、食べる時に温めなおすか、電子レンジでチンすればよいから、手間があまりかからない料理、煮物のコツをおぼえて色々な料理が楽しめる。道具としてタイマーがあると煮すぎたりもせず、時間のめやすなどがわかるので便利。

器:

筑前煮II(四人前)

鶏もも肉          150g
コンニャク         1/2丁
冷凍野菜          1パック

だし(粉末だしでも可)   カップ 1.5
砂糖            大さじ 1
醤油            大さじ 2
酒             大さじ 3
ミリン           大さじ 3
溜り醤油          大さじ 1

作りかたは上の方法と同様、鶏肉とコンニャクの下準備は同様、パックを開いて、青みのいんげんなどを別にして、冷凍野菜とコンニャク・霜降りにした鶏肉を鍋でいためて、味付けをする

煮かたは上記と同様。急な客にもけっこう豪華な惣菜料理が出せる。調理時間は約20分程度ですむ。冷凍食品材料も最近はおすすめです。

冷凍野菜を利用するが、生の野菜と味は変わらない。季節のよれば、冷凍のほうがおいしい場合もある。何よりも筑前煮は材料が多いので、下ごしらえに手間と時間がかかる。少人数では野菜類があまってしまい、後の材料の利用がたいへん。たくさん煮ると翌日も2日間煮物では飽きてしまう。

器: